みなとみらいを音楽であふれる街に

楽器の知識や経験がなくても……
誰でも気軽に入って遊べる体験型のブランドショップ
「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」

Yamaha Music Yokohama Minato Mirai

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2024年6月6日の「楽器の日」、複合商業施設「横浜シンフォステージ」内に、「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」がオープンしました。

これまでの楽器店にはない斬新な試みがいっぱいの体験型ブランドショップです。対象は「音楽に興味のある人すべて」。
「楽器経験は学校の授業だけ」という人も、「子どものころから長く楽しんでいる」という人も、「なにか楽器にトライしたいが、どの楽器がいいのかわからない」」という人も大歓迎!

誰でも、いつでも遊びに行ける「音楽の広場」のようなショップの楽しさを、一挙にご紹介します。

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インタビュー

1. エントランス

みなとみらい線『新高島駅』の3番出口を出ると、右手に見える新しいビルが「横浜シンフォステージ」。ウエストタワーとイーストタワーの2棟からなり、「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」はウエストタワーの1~2階に位置します。色鮮やかな映像やキラキラ輝くオブジェ、たくさんの楽器が並ぶ様子から、これから一体どのような体験ができるのかとワクワクが止まりません。

最寄りは『新高島駅』ですが、『横浜駅』からアクセスするのもおすすめ。ベイクォーターやKアリーナ、日産ショールームを眺めながら徒歩約8分のみなとみらい散歩が楽しめます。

2. 1階 Music Canvas(ミュージック キャンバス)

1階のエントランスを入るとすぐに「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」の目玉のひとつ、「Music Canvas」が広がります。開放感いっぱいの吹き抜けの空間でまず目に入るのは、壁一面の大型LEDディスプレイ。美しいサウンドに合わせて抽象画のような映像が流れ、まるで動く絵画を見ているよう。
有機的なデザインのソファにはバイオリンやビオラ、チェロが置かれ、そっと触れると優しい音色と振動が伝わってきます。そのほかピアノ初心者でも豪華な伴奏付き演奏が叶う「AI Duo Piano」をはじめ、五感で楽しめる5つのコンテンツがずらり。
新感覚の音楽体験を存分に楽しんで!

2階まで吹き抜けの開放感あふれる空間。壁面いっぱいの大型LEDディスプレイが圧巻!
音の波動のような形のソファでは弦楽器に触れたり、一緒に横になったり、たくさんの人が思い思いの時間を過ごしています。

◼️Experience1  Music Canvas Show (ミュージック キャンバス ショー)
エリア内は常にやさしい旋律が流れ、メロディに合わせて大型LEDディスプレイの映像が刻々と変化します。その美しさはずっと見ていたくなるほどですが、圧巻は毎時50分から約5分間開催される「Music Canvas Show」。
空間での映像・音表現の第一線で活躍するトップクリエイターによる大迫力の映像と、ヤマハの立体音響システム(AFC)、エリア内の楽器の自動演奏がすべて連動。あらゆる方向から音が響き、全身が音楽に包まれるような没入体験は感動のひとことです。言葉にするのももどかしく、ぜひ体験してください!

大型LEDディスプレイと自動演奏機能付きの楽器たち。

◼️Experience2  AI Duo Piano(エーアイ デュオ ピアノ)
大型LEDディスプレイ前の白いピアノは、まったくの初心者でも、楽譜が読めなくても、素晴らしい演奏ができる魔法のピアノ。
ガイドランプが次に弾く鍵盤を示し、光る部分を叩くだけで主旋律はOK。さらに、あなたの演奏に合わせてAIが豪華な伴奏をつけてくれるので、指1本で「もしもピアノが弾けたなら」なんて夢が叶ってしまうのです♪ 内蔵の楽曲はクラシックからポップスまで多彩。今後もどんどん増える予定です。

タブレットに楽譜が表示されるほか、ガイドランプが次に弾くべき鍵盤を教えてくれる優れもの!

◼️Experience3 Tall Bass(トール ベース)
木の柱に張られた弦を弾いて音を奏でる「Tall Bass」は、お子さんにも大人気。押さえる指の位置を変えたりペダルを踏むことで音が変化し、楽しみながら弦楽器の音の鳴る仕組みがわかります。

弦を弾くと「ヴン」と深く力強い響きが指や体に伝わってきて、気分はすっかりベーシスト。

◼️Experience4 Art of Sound(アート オブ サウンド)
サクソフォン、トランペット、クラリネット、フルートのパーツから作られた楽器のオブジェは、ヤマハのクラフトマンシップの賜物。ひとつひとつのパーツがアートのようで、見上げていると時間を忘れてしまいます。
さらに特定の場所から見ると、ある音楽記号が浮かび上がる仕掛けが…ぜひ現地で確かめてください。

約2,500個ものパーツからなるアートは、目で見る音のかけら。

◼️Experience 5 Hug Me(ハグミー)
ソファに置かれたバイオリン、ビオラ、チェロなど自動演奏をする弦楽器に触れて、豊かな音色と心地いい振動が楽しめる「Hug Me」。楽器を構えてみたり、抱っこしたり、添い寝したり、思いのままに触れてみて。やさしい振動を直接体で感じていると、これまで縁遠かった弦楽器が急に身近に思えてきます。

なかなか触れる機会のない弦楽器を抱き、自動演奏システムが奏でる音色と響きを全身で感じて。

3. 1階 ヤマハグランドピアノショールーム

「Music Canvas」エリアの隣には、とても素敵な2つのピアノのショールームがあります。ひとつはヤマハグランドピアノショールーム。

こちらには常時約10台のヤマハ製ピアノが展示されています。消音機能や自動演奏機能付きモデルのほか、期間限定でヤマハピアノの最高峰モデル「CFX」の姿も!

工芸品のようなグランドピアノが並んでいます。

4. 1階 ベーゼンドルファーショールーム

もうひとつは現存する最古のピアノメーカー「ベーゼンドルファー」の国内最大規模のショールーム。

アップライトピアノからフルコンサートグランドピアノ、華やかな特別モデルが並び、音楽の都・ウィーンの至宝「ベーゼンドルファー」の音色を心ゆくまで堪能できます。

美しく優雅なピアノの姿を観るだけでも価値のある2つのショールームは、ともに試弾室での試奏も可能(要予約)です。

専門のピアノ技術者が日々メンテナンスし、最高の状態でゲストを迎えています。

5. 2階 楽器エリア

1階で楽器や音楽との距離を縮めたら、エスカレーターで2階へ。広々としたスペースにアップライトピアノから電子ドラム、管楽器などあらゆる楽器がずら〜り!

なかでも「魅せる楽器庫」と呼ばれる「MUSIC SHOWCASE」は必見! 高さ4.8mのガラスケース内にヤマハで製造・販売をしている250点以上の楽器や音響機器がディスプレイされ、その姿はまるで宝飾品のよう。

しっかりメンテナンスされた楽器の中から、自分に合う1台を実際に試しながらじっくりと選ぶことができます。

ガラスケース内には現行品と合わせて名器・名機と呼ばれるヴィンテージの展示も。
2階にはアップライトピアノや電子ピアノ、エレクトーンなどグランドピアノ以外の鍵盤楽器が豊富に揃っています。すべて自由に試弾が可能。

6. 2階 楽器エリア(楽器体感コーナー)

「なにか楽器を始めたいけれど、どれがいいのかわからない」方や、「まだ購入は考えていないけれど、楽器に触れてみたい、吹いてみたい!」という方は、ぜひ楽器体感コーナーへ。
ピアノやエレクトーンはもちろんのこと、バイオリンやチェロ、サクソフォン、トランペットに電子ドラムなど、興味はあってもなかなか試す機会のない多彩な楽器を、実際に手にとって試奏できるのです!

試奏体験のできる楽器は11種類。エリア内に複数ある『楽器体感コーナー』でタブレットのガイド映像が、楽器の持ち方から音の出し方までしっかり教えてくれるから、初心者の方でも大丈夫。
1人では不安な場合はスタッフのサポートも受けられるので、トランペットやフルートなどの管楽器も安心してトライできます(管楽器体験は当日予約が必要)。
混み合っていなければ、すべての楽器を何度でも試奏可能。どんどん触って演奏して、楽しく遊ぶ感覚で楽器と仲良くなれます。

「楽器体感コーナー」では10〜15分間のガイド映像を見ながら、基礎レッスンが受けられます。

7. 2階 ライブ&カフェ

「MUSIC SHOWCASE」に隣接するライブ&カフェ。カフェだけの利用も大歓迎で、楽器店に入るハードルを下げてくれる嬉しいスペースでもあります。ランチタイムの利用や、アルコールもあるので会社帰りに軽く一杯楽しむのもおすすめ。ヤマハの上質な音響空間で贅沢な時間が過ごせます。

カフェの一角にはイベントスペースがあり、週末を中心にミニコンサートやイベントが開催されています。予約不要のイベントもあり、ふらりと立ち寄っておいしいドリンクと素敵なコンサートが楽しめるなんて、嬉しい限りですね。

席数は47席。3箇所にヤマハ製ワイヤレスヘッドフォンの視聴席を設け、Bluetoothでスマホから好きな音楽を楽しむことも。

おすすめメニューは「プレミアム抹茶ラテ」。 全国有数の茶どころ静岡県に本社を構えるヤマハだけに、お茶へのこだわりはひとしお。 掛川の抹茶を使ったラテは、ほろりとした苦みががすがすがしい一品です。

小ぶりなドーナツやワッフルはおやつにぴったり。

浜松市にあるヤマハの企業ミュージアム「イノベーションロード」の前には、シロクマ親子の等身大フィギュアが展示されているそうで、カフェにもシロクマをモチーフにした可愛らしいアイテムが並んでいます。

カフェラテ、ソイラテにはシロクマのラテアートをプラスでき、シロクマをかたどった最中はお土産として大人気。

おすすめメニューはこだわりの静岡県抹茶、ほうじ茶を使用したプレミアムラテ。
スイーツは小ぶりなサイズでおやつにぴったり!
飲むのがもったいないシロクマラテ。
食べるのがもったいないシロクマモナカ。

8. 2階 楽譜・書籍・音楽雑貨

ピアノやエレクトーン、吹奏楽など幅広いジャンルの楽譜から専門書まで約25,000冊を揃えるほか、五線紙やレッスングッズ、弦やオイルといった消耗品も充実。楽器愛好者にはありがたいコーナーです。

新刊楽譜もいち早く並びます。

9. 3階 ミュージックアベニュー横浜みなとみらい

2階で楽器を体験し「これぞ」というものを見つけたら、3階の大人向け音楽教室で習ってみるのはいかがでしょうか。

中学生以上を対象としているだけに、ラウンジも教室もまるでホテルのようにシックでおしゃれ。

レッスンまでの待ち時間もゆったり快適に過ごせます。

楽器を練習できるレンタルルームは朝7:30からオープン。

通勤前のひとときを楽器練習から始めるなんて、素敵な朝活もできちゃいます。
※レンタル料は30分 ¥990〜

ラウンジはまるでホテル⁉
防音のレッスンルームは大小17室を揃え、広い部屋ではビッグバンドの練習も可能です。

インタビュー

左:大井 寛子(おおい ひろこ)様

プロフィール:ヤマハ株式会社 ブランド戦略本部
コーポレート・マーケティング部
マーケティングプランニンググループ 主幹

右:豊田 真規(とよだ まき)様

プロフィール:ヤマハ株式会社 ブランド戦略本部
コーポレート・マーケティング部
マーケティングプランニンググループ 主任

ヤマハ株式会社でブランド戦略やマーケティングに携わる大井寛子さんと豊田真規さんに、「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」の魅力や今後の展望についてお聞きしました。

音楽への扉を全開にし、楽器経験がない方も気負いなく遊びに来ていただける、体験型ブランドショップを目指しています

――「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」はどんな目的で作られたのですか?

大井:機能としては楽器店ですが、どなたでも、いつでも、ふらりと立ち寄っていただける音楽の広場というか、人と音楽が交わる交差点のような場所にしたいと考えました。

楽器経験や来店目的の有無にかかわらず「どなたでも」というのが大きなポイントですね。

――楽器の知識や演奏経験のない方でも気軽に立ち寄れる施設ですか?

大井:はい。音楽が嫌いな方はそうそういらっしゃらないと思うんです。カラオケや贔屓のアーティストのライブに行くこと、鼻歌を歌うことだって音楽体験ですよね。が、こと楽器となると話がだいぶ変わってきます。「子どものころに習っていたわ」という方ならまだしも、学校の授業でしか楽器に触れたことがなく、譜面も読めない。でも、心のどこかで「楽器が弾けたら楽しいだろうなぁ」と思っている方々に、気負いなくいらしていただける施設にしたかった。

「入りやすさ」には、とにかくこだわりましたね。いくら音楽の楽しさを伝えたい気持ちがあっても、いらしていただかないことには何も始まりませんから。

――楽器店に行くって、意外と特殊なことですよね。

大井:そう思います。やはり音楽経験があって楽器や楽譜、消耗品などを購入する目的がなければ、行く機会が少ない場所かもしれません。

なので「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」では、特に用がなくてもふらっと立ち寄りたくなる仕掛けに力を入れました。そして、いらしてくださった方にはさまざまな音や楽器体験を提供。楽器や音楽をより身近に感じてもらい、楽器店へのハードルを下げてもらえたら嬉しいなぁと思います。

音楽への扉を全開にしてお待ちしている状態ですね(笑)。

――「Music Canvas」はとても楽しくて、また来たくなりました。みなとみらい地区には音楽関係の施設がとても多いので、周辺ホールでのライブの前後に立ち寄っていただきたいですよね。

豊田:はい。近隣のホールでライブがあったミュージシャンの楽曲を、1階の「AI Duo Piano」で弾いているファンの方がいらっしゃったこともあり、みなとみらいの他施設とも体験がつながることを嬉しく思います。

――豊田さんは主に「Music Canvas」の企画に携われたんですよね?
普段は浜松の本社に勤務されているそうですね。

豊田:そうです。もともとビジネスを通して音楽に携わりたくて「ヤマハ」に入社しました。入社してからは特に楽器職人のクラフトマンシップや、開発者の技術力、発想力に驚かされることが多いです。ヤマハが誇る技術と楽器、そして音楽の楽しさをもっともっと多くの方に気軽に知っていただきたく、その気持ちを「Music Canvas」に込めました。

――みなとみらい地区を拠点に選ばれたのは、やはり音楽関係の施設が多いからですか?

大井:それもありますが、まず立地の良さが魅力でした。より多くのお客様にいらしていただき、音楽や楽器に触れていただくためのブランドショップですから、地の利は欠かせない要素でした。ここは横浜駅からのアクセスも良く、視認性が抜群。また、弊社もこのビルの上階にオフィスを設ける計画でしたので、社員の通勤面でも好立地でした。

――当地区にはさまざま企業や大学、複数の音楽ホールが集積しています。今後、企業同士の交流やコラボレーションなどもお考えですか?

大井:ぜひともお願いしたいです! 音楽関係の企業様は当然のことながら、他業種の企業様と音・音楽を介してなにか楽しいことを実現できないか、常に考えています。例えば音・音楽✕飲食、音・音楽✕ゲームなどですね。

先日は、すぐ近くにオフィスのあるコーエーテクモゲームス様との共同企画で、ゲームを当社のオーディオシステムで楽しむ体験会を開催して好評でした。ゲームにはBGMや効果音などさまざまな音の要素が含まれていて、ゲーム好きのお客様がオーディオに興味を持ってくださるきっかけになりました。

――今後「Music Port YOKOHAMA 」に期待されることはありますか?

豊田:「Music Port YOKOHAMA 」には、みなとみらいの企業や大学との橋渡しをお願いできたら嬉しいです。音楽関係の企業様には我々もお声かけしやすいのですが、他業種となると少々難しいところがありますので。

大井:今後もさまざまな企業様とのコラボレーションを実現し、意外な化学反応によって新たな価値を生み出せたら最高ですね。これまでにはなかったビジネスチャンスや可能性が、みなとみらいにはたくさんあると感じています。

「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」ウェブサイト
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/yokohama-minatomirai