楽器の知識や経験がなくても……
誰でも気軽に入って遊べる体験型のブランドショップ
「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」
Yamaha Music Yokohama Minato Mirai
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これまでの楽器店にはない斬新な試みがいっぱいの体験型ブランドショップです。対象は「音楽に興味のある人すべて」。
「楽器経験は学校の授業だけ」という人も、「子どものころから長く楽しんでいる」という人も、「なにか楽器にトライしたいが、どの楽器がいいのかわからない」」という人も大歓迎!
誰でも、いつでも遊びに行ける「音楽の広場」のようなショップの楽しさを、一挙にご紹介します。
インタビュー
左:大井 寛子(おおい ひろこ)様
プロフィール:ヤマハ株式会社 ブランド戦略本部
コーポレート・マーケティング部
マーケティングプランニンググループ 主幹
右:豊田 真規(とよだ まき)様
プロフィール:ヤマハ株式会社 ブランド戦略本部
コーポレート・マーケティング部
マーケティングプランニンググループ 主任
ヤマハ株式会社でブランド戦略やマーケティングに携わる大井寛子さんと豊田真規さんに、「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」の魅力や今後の展望についてお聞きしました。
音楽への扉を全開にし、楽器経験がない方も気負いなく遊びに来ていただける、体験型ブランドショップを目指しています
――「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」はどんな目的で作られたのですか?
大井:機能としては楽器店ですが、どなたでも、いつでも、ふらりと立ち寄っていただける音楽の広場というか、人と音楽が交わる交差点のような場所にしたいと考えました。
楽器経験や来店目的の有無にかかわらず「どなたでも」というのが大きなポイントですね。
――楽器の知識や演奏経験のない方でも気軽に立ち寄れる施設ですか?
大井:はい。音楽が嫌いな方はそうそういらっしゃらないと思うんです。カラオケや贔屓のアーティストのライブに行くこと、鼻歌を歌うことだって音楽体験ですよね。が、こと楽器となると話がだいぶ変わってきます。「子どものころに習っていたわ」という方ならまだしも、学校の授業でしか楽器に触れたことがなく、譜面も読めない。でも、心のどこかで「楽器が弾けたら楽しいだろうなぁ」と思っている方々に、気負いなくいらしていただける施設にしたかった。
「入りやすさ」には、とにかくこだわりましたね。いくら音楽の楽しさを伝えたい気持ちがあっても、いらしていただかないことには何も始まりませんから。
――楽器店に行くって、意外と特殊なことですよね。
大井:そう思います。やはり音楽経験があって楽器や楽譜、消耗品などを購入する目的がなければ、行く機会が少ない場所かもしれません。
なので「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」では、特に用がなくてもふらっと立ち寄りたくなる仕掛けに力を入れました。そして、いらしてくださった方にはさまざまな音や楽器体験を提供。楽器や音楽をより身近に感じてもらい、楽器店へのハードルを下げてもらえたら嬉しいなぁと思います。
音楽への扉を全開にしてお待ちしている状態ですね(笑)。
――「Music Canvas」はとても楽しくて、また来たくなりました。みなとみらい地区には音楽関係の施設がとても多いので、周辺ホールでのライブの前後に立ち寄っていただきたいですよね。
豊田:はい。近隣のホールでライブがあったミュージシャンの楽曲を、1階の「AI Duo Piano」で弾いているファンの方がいらっしゃったこともあり、みなとみらいの他施設とも体験がつながることを嬉しく思います。
――豊田さんは主に「Music Canvas」の企画に携われたんですよね?
普段は浜松の本社に勤務されているそうですね。
豊田:そうです。もともとビジネスを通して音楽に携わりたくて「ヤマハ」に入社しました。入社してからは特に楽器職人のクラフトマンシップや、開発者の技術力、発想力に驚かされることが多いです。ヤマハが誇る技術と楽器、そして音楽の楽しさをもっともっと多くの方に気軽に知っていただきたく、その気持ちを「Music Canvas」に込めました。
――みなとみらい地区を拠点に選ばれたのは、やはり音楽関係の施設が多いからですか?
大井:それもありますが、まず立地の良さが魅力でした。より多くのお客様にいらしていただき、音楽や楽器に触れていただくためのブランドショップですから、地の利は欠かせない要素でした。ここは横浜駅からのアクセスも良く、視認性が抜群。また、弊社もこのビルの上階にオフィスを設ける計画でしたので、社員の通勤面でも好立地でした。
――当地区にはさまざま企業や大学、複数の音楽ホールが集積しています。今後、企業同士の交流やコラボレーションなどもお考えですか?
大井:ぜひともお願いしたいです! 音楽関係の企業様は当然のことながら、他業種の企業様と音・音楽を介してなにか楽しいことを実現できないか、常に考えています。例えば音・音楽✕飲食、音・音楽✕ゲームなどですね。
先日は、すぐ近くにオフィスのあるコーエーテクモゲームス様との共同企画で、ゲームを当社のオーディオシステムで楽しむ体験会を開催して好評でした。ゲームにはBGMや効果音などさまざまな音の要素が含まれていて、ゲーム好きのお客様がオーディオに興味を持ってくださるきっかけになりました。
――今後「Music Port YOKOHAMA 」に期待されることはありますか?
豊田:「Music Port YOKOHAMA 」には、みなとみらいの企業や大学との橋渡しをお願いできたら嬉しいです。音楽関係の企業様には我々もお声かけしやすいのですが、他業種となると少々難しいところがありますので。
大井:今後もさまざまな企業様とのコラボレーションを実現し、意外な化学反応によって新たな価値を生み出せたら最高ですね。これまでにはなかったビジネスチャンスや可能性が、みなとみらいにはたくさんあると感じています。
「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」ウェブサイト
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/yokohama-minatomirai